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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科8巻9号

1954年09月発行

文献概要

臨床実験

Hydrocortisoneの眼疾患に対する効果—附:眼科領域に於ける副腎皮質ホルモンの使用に関する1考察

著者: 鴻忠義1

所属機関: 1千葉大学眼科学教室

ページ範囲:P.938 - P.942

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 最近相継いで治療界に登場する新藥を観察していると凡2つの性格を窺い知ることが出来る。其の第1は新らしい作用機序をもつていること,其の第2は従来からあつたものを更に強力にしたものである。前者の代表的のものに各種の抗生剤,Hexamethonium bromide及びRauwolfia serpentinaより抽出製剤された高血圧治療藥或はCortisone, ACTHの如き副腎皮質ホルモンがあり,後者に属するものに各種の高級サルフア剤及びPenicillin, Aureomycinを強力にしたBicillin,Achromycin等があるが,此の両方の性格を兼有するものにHydrocortisoneがある。
 Hydrocortisone (17-Hydroxycorticosterone,Compound F)はCortisone (Compound E)と同じく副腎皮質より抽出されたものではあり,後者とは僅かに構造式を異にしているのみで亦その作用はCortisoneに似ているが更に強力であり且つ持続性があるのが特徴であると言われている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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