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臨床実験
Ablatio falciformis congenitaの4例に就いで
著者: 北庄司公子1 山本坦1
所属機関: 1和歌山医大眼科教室
ページ範囲:P.37 - P.41
文献購入ページに移動 本症はIda Mann1)に依り1928年及び1935年に,Congenital retinal fold或はretinal septaとして,又同じく1935年Weveに依つてAblatiofalciformis congenitaという標題の下に,始めて劣性遺伝をなす1個の独立した先天性眼発育異常として報告せられた。尚おWeve2)は更に此の典型的な所見を呈するAblatio faltiformis 襞状剥離の他に,特に病変の高度なものをAblatiopseudogliomatosa僞膠腫性剥離,又反対に痕跡的な軽度なものをAblatio pellucida透明剥離と呼んでいる。我国に於ては此れより先1893年に河本5)6)及び井上の両氏により,硝子体結締遺残として記載されているのが同一疾患であると考えられる。
其の後今日迄,Iles, Evans, Juler, Doyne,Tillema, Law,新美8)9),高橋10)其の他多数の学者によつて,種々の題名の下に類似症例を報告している。私達も最近本症と考えられる4例を得たので追加する。
其の後今日迄,Iles, Evans, Juler, Doyne,Tillema, Law,新美8)9),高橋10)其の他多数の学者によつて,種々の題名の下に類似症例を報告している。私達も最近本症と考えられる4例を得たので追加する。
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