icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻11号

1955年11月発行

文献概要

臨床実験

結膜炎,トラコーマのクロロマイセチン軟膏使用成績

著者: 岩下正晃1

所属機関: 1慈恵医大眼科教室

ページ範囲:P.1294 - P.1297

文献購入ページに移動
 ペニシリン,テラマイシン,オーレオマイシン等一連の抗生物質が結膜炎,トラコーマに効果ある事は衆知の所である。クロロマイセチンについては,その抗菌スペクトルが広範囲で,スピロヘータよりグラム陽性,陰性,菌,リケツチア,比較的大型のビールス迄及び細菌性結膜炎は勿論,トラコーマにも有効である事は早くより認められているのであるが,その使用効果については細菌性結膜炎へはともかく,トラコーマに対しては一様ではない。しかしながら適当の濃度を充分に使用すればオーレオマイシン,テラマイシン同様有効である事を新潟大学,三国教授等は報告している。
 私は今回三共製藥の好意により1%眼科用クロロマイセチン軟膏を使用する機会を得たので,教室の外来患者の内,結膜炎18例,トラコーマ13例,流行性角結膜炎3例,につき実験した成績を臨床的に他覚的処見の推移及び分泌像の推移につき報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら