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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻11号

1955年11月発行

臨床実験

新局所麻酔剤Xylocaineの使用経験—第1篇 眼科手術領域に於ける応用

著者: 浅山亮二1 坂上英1 宮崎栄一1

所属機関: 1京大眼科教室

ページ範囲:P.1318 - P.1328

文献概要

1.緒言
 Xylocaineは1943年ストックホルム大学有機化学研究所に於てLofgrenによつて初めて合成され,その藥理学的研究並びに臨床試験は,本研究の協力者である Lindquistが自らの身体を実験に供した英雄的行為1)によつて遂行され,1946年新しい局所麻酸藥として医学界に紹介されたのである。
 Xylocaineの藥理及び毒性についての基礎的研究はGoldberg (1947)によつて行われ,更に最初の広汎な臨床試験成績は1948年Gordhによつて発表され,以来一般外科,歯科,産婦人科,耳鼻咽喉科,泌尿器科領域等に於て本剤の優秀性を認める論文が相次いで発表されるようになり,眼科領域に於いても,Bjork2)(1950),M.Doret3)(1950),D.A.Russell & J.S.Guyton4)(1954)等によつてXylocaineの使用経験が報告され,何れもその局所麻酔剤としてProcaineを凌駕する優秀な特性を有していることを認め,又表面麻酔剤としても充分応用し得るものであることを述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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