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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻11号

1955年11月発行

文献概要

私の経験

表層角膜炎の治療に就て

著者: 入野田公穗1

所属機関: 1弘前大学

ページ範囲:P.1337 - P.1340

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 表層角膜炎と一般に称せられて居るものには二型あり即ち瀰蔓性表層角膜炎と点状表層角膜炎であるが執れもその罹患部は角膜上皮層及びボーマン氏膜,角膜実質前層に限られる。しかし乍らその原因は多種で,瀰蔓性表層角膜炎は眼瞼疾患,急性並に慢性結膜炎,トラコーマ,鞏膜炎,虹彩毛様体炎等と共に併発することも多いが,それのみが単独に発症することも尠くない。又点状表層角膜炎は結膜炎に併発することが屡々で,微生物特にビールス感染と関連性を持つことが多いのは周知の事である。
 而して之等の疾患に就ては,その原因に対する治療が根本的なことであり,多種類の原因による症例箇々が夫々その治療法を異にするのは勿論であるが,従来之等疾患の治療法は区々で一定せるものが無かつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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