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綜説
小児全身麻酔に於ける根本問題に就いて
著者: 玉井達二1
所属機関: 1熊本大学
ページ範囲:P.1363 - P.1368
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眼科領域における全身麻酔に関し,整形外科医の私が筆を取る事は随分変つている様であるが,眼科領域でも整形外科領域でも,全身麻酔が小児に非常に多く用いられ,小児の全身麻酔に関する研究が必要になつている点で,私がこの事を述べても,あながち妙ではないと考え筆を取つたのである。
扨,小児の全身麻酔を施行した事のある人々は,成人の場合に比して危険なものであるという気持を持つて居ると思う。そして或る人々は極力これを避けんとして,小児に精神的,肉体的苦痛を強制している。ところが一方では非常に簡単に考えて,何等の麻酔に必要な臨床検査,処置を行わずにこれを行つている人々がある。これらの人々は何れも偏し過ぎると云わねばならない。
眼科領域における全身麻酔に関し,整形外科医の私が筆を取る事は随分変つている様であるが,眼科領域でも整形外科領域でも,全身麻酔が小児に非常に多く用いられ,小児の全身麻酔に関する研究が必要になつている点で,私がこの事を述べても,あながち妙ではないと考え筆を取つたのである。
扨,小児の全身麻酔を施行した事のある人々は,成人の場合に比して危険なものであるという気持を持つて居ると思う。そして或る人々は極力これを避けんとして,小児に精神的,肉体的苦痛を強制している。ところが一方では非常に簡単に考えて,何等の麻酔に必要な臨床検査,処置を行わずにこれを行つている人々がある。これらの人々は何れも偏し過ぎると云わねばならない。
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