文献詳細
文献概要
臨床実験
クロカメムシによる眼障碍に就いて
著者: 山地良一1
所属機関: 1和歌山医大眼科
ページ範囲:P.1382 - P.1386
文献購入ページに移動緒言
稲の害虫クロカメムシは,その体液が眼に入ると,かなり強い自覚症状と共に,眼瞼,結膜,角膜を侵襲して障碍を与える為に,屡々注目されて来たものである。
文献を繙いてみると,樋渡氏の2例を最初として,森氏の1例,浜崎氏の3例,岡宗,安岡両氏の4例,大石氏の2例,唐木氏の8例,大場氏の5例(中2例は大石氏例と同じ)め計23例(重複例は省く)の報告があるが,樋渡氏はこの他にも10余例の経験があると述べている。又,之以外にも未発表の経験例又は医師の診察を乞わなかつた例もかなり多数ある事が想像される。
稲の害虫クロカメムシは,その体液が眼に入ると,かなり強い自覚症状と共に,眼瞼,結膜,角膜を侵襲して障碍を与える為に,屡々注目されて来たものである。
文献を繙いてみると,樋渡氏の2例を最初として,森氏の1例,浜崎氏の3例,岡宗,安岡両氏の4例,大石氏の2例,唐木氏の8例,大場氏の5例(中2例は大石氏例と同じ)め計23例(重複例は省く)の報告があるが,樋渡氏はこの他にも10余例の経験があると述べている。又,之以外にも未発表の経験例又は医師の診察を乞わなかつた例もかなり多数ある事が想像される。
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