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臨床実験
眼科領域におけるハイドロコーチゾンHydrocortisone(Cortril)の臨床使用成績
著者: 池田一三1 宮沢稔1
所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科
ページ範囲:P.1398 - P.1402
文献購入ページに移動このようにコーチゾンは誠に治療医学に一転機を画する藥剤であるが,なおその作用は完壁とはいえない。そこで少しでもより強力なホルモンへの探究が進められ,すでに幾種かの新らしい強力なステロイドが発見,創造され,そのうちあるもの(たとえばプレドニゾン,プレドニゾロン)はアメリカで実用化されようとしている1)。しかしこれに先がけて,すでにコーチゾンと共に知られており,その糖質コルチコイドとしての作用において勝るといわれるハイドロコーチゾンの普及も漸次見るべきものがあつて,わが国でも三井・山下2),筒井3),鴻4),倉知5),井後・松田6)等諸氏の報告がある。
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