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特集 第8回日本臨床眼科学会 原著〔一般講演〕
調節と盲斑の大いさとの関係について
著者: 大竹卓一郞12
所属機関: 1花岡鉱山病院眼科 2順天堂大学医学部眼科
ページ範囲:P.206 - P.210
文献購入ページに移動 調節に伴う盲斑の拡大現象については,先に小山氏の報告があります。氏によれば毛様筋が調節のため收縮し,それによる牽引が乳頭縁の硝子膜に迄及び,硝子膜が乳頭縁で伸展する。ここでは硝子膜の眼圧に対する抵抗が少いので,鞏膜は伸展し,眼軸が延長する。この乳頭縁における硝子膜の伸展の存在は次の様な特異な盲斑拡大現象で証明されるという。即,調節が或一定度(多くは4D)に達した場合盲斑の外側部に於て局部的な膨隆を生じ(第1度),調節の度を増加せしむるに従い漸次盲斑は拡大し,大体6Dの調節を行いたる場合旨斑の拡大はその頂点に達するという。然してかかる拡大現象は光学的推定と一致しない故に光学的なものではなく硝子膜乳頭端の移動によるものであるとしている。然しかかる特異な拡大現象が氏の考の如くしておこるとしても単なる弾力現象としては理解し難い故に次の様な実驗を行なつた。
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