文献詳細
特集 第8回日本臨床眼科学会
原著〔一般講演〕
文献概要
虹彩嵌置術に対するIdeaは既に1857年Critch-et氏に依つて考案されたものであつて,減圧手術としては,Graefe氏の虹彩切除術に次いで古いものである。其の後本法はHolth (1906年)に依つて改良され,世に紹介せられて以来,欧米に於ては盛んに用いられ,現今最も普遍的な術式の一つに属して居る。然るに吾が国に於ては,従来一般に殆んど知られて居ない。
本邦に於ける手術学書の内,本術式を記載したものは我々の知る限り大橋教授の新眼科手術学,唯一つに過ぎず,又本法に依る手術成績を報告して居る者も須田教授,池田教授,呉博士等僅々数名に過ぎない。我々は一昨年来本法を施行し,40例余の実験例を得,且其の術式にも多少の考案を試みたので茲に報告して御批判を仰ぎ度いと思う。
本邦に於ける手術学書の内,本術式を記載したものは我々の知る限り大橋教授の新眼科手術学,唯一つに過ぎず,又本法に依る手術成績を報告して居る者も須田教授,池田教授,呉博士等僅々数名に過ぎない。我々は一昨年来本法を施行し,40例余の実験例を得,且其の術式にも多少の考案を試みたので茲に報告して御批判を仰ぎ度いと思う。
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