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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻2号

1955年02月発行

文献概要

特集 第8回日本臨床眼科学会 原著〔一般講演〕

(36) Cort sone使用の検討—特にその感染助長副作用に就て

著者: 三井幸彦1 山下喜一1 花房淳1

所属機関: 1熊本大学眼科

ページ範囲:P.302 - P.303

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 最近Cortisone及びHydrocortisoneの使用が普及して,眼科領域に欠く事の出来ない藥となつたが,本日はその副作用特に感染助長作用に就て述べる。
 Cortisone類はいわば両刀の刃物であつて,諸種の炎症に使用すると,見かけ上,消炎作用を示して,炎症を軽くするが,他方に於ては生体の防禦力を低下させ,感染を助長する働きがある。Vir-usを実驗動物に分離する際,Cortisoneを併用すると動物がVirusに罹り易くなり,又トラコーマにCortisoneを使用すると,時として,Provocationがおこりうる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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