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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻2号

1955年02月発行

文献概要

特集 第8回日本臨床眼科学会 原著〔一般講演〕

(42)家族性進行性黄斑部変性症の7例—特にその高照度下の視野に関する考察

著者: 飯沼巖1 山本坦1 中村公子1 吉野美重子1 大谷篤子1 安藤純1

所属機関: 1和歌山医大眼科

ページ範囲:P.323 - P.327

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 先に私達は「明所に於て輪状暗点を呈せる家族性進行性黄斑部変性症」と題して,興味深い本病の同胞2例を報告した。(山本,北庄司,吉野,本誌8巻8号)即ち,その視野に,低照度下に於ては認めることのできない輪状暗点が,照度の上昇に従つて次第に出現し来り,同時に,周辺視野の狭窄さえ現われてくるのである。
 本病にかかる現象の現われることは,未だ文献にも余り見ないように思われたので,その後注意して観察して来たところ,更に5例の本病に同類の現象を認めることができた。今之等を総括して報告し,同時に,照度の上昇と共に視野の狭小或は曙点の出現という興味ある現象に対し,些か私見を述べて見たいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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