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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻2号

1955年02月発行

文献概要

特集 第8回日本臨床眼科学会 原著〔一般講演〕

(43) Cushing氏症候群に於ける高血圧性網膜症の1例—特に網膜血管径並に網膜中心血管血圧の測定成績

著者: 米山高德1 竹内文雄1

所属機関: 1新潟大眼科

ページ範囲:P.328 - P.332

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 Cushing氏症候群は1932年Cushingにより始めて記載されたもので,一般に若年者に起り最も若いものは6歳,平均年令は18歳で起り,急速に進行する脂肪沈着,伸展性皮膚線条及び紫斑病様の小出血斑,多毛,性的萎縮,骨多孔症,多血質様の皮膚色,並に高血圧,蛋白尿,高血糖等を特有な症候とするものである。
 本症の眼症状としてはRetinitis angiospastica(Nover 1952),眼内圧上昇(Magda 1942),網膜出血,網膜動脈拡張期血圧亢進Jeandelize andDrouet 1938〜39, Morsier, Franceschetti 1940,網膜下滲出液,鬱血乳頭,単性及び炎性視束萎縮(Weisrnann1936.),網膜血管攣縮(Lo-beck, Nover)等の他,視野欠損(Landabure 1936,Gravano 1937),中心暗点(Weismann),一過性複視,眼球突出,瞳孔障害等が記載されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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