文献詳細
特集 第8回日本臨床眼科学会
原著〔一般講演〕
文献概要
Lupus erythematosus或は最近単にErythe-matodesと呼ばれて居る疾患に特有の眼底変化の現われることは外国に於てはBergmeisterの報告(1929)以来,比較的古くから注目されてAE.Maumenee (1940)をはじめ可成り詳細に研究されている。しかし我国では終戦後はじめて田野氏(1949)が報告し,次いで山本氏(1951,1953),森寺氏(1952)の2氏の報告を見る程度である。最近この疾患は,collagen diseaseの概念と,更にはまたHargraves, Richmond, Morton等のL.E. Cellを中心として,その本質に対する考え方が薪しく検討されて来ているが,私はこの牛年の間に,'東大眼科外来に於て5例の同患者を観察し得たので,それ以前に北野氏が経驗した3例の記録とあわせて,ここに報告しようと思う。
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