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特集 第8回日本臨床眼科学会 原著〔一般講演〕
(51)子癇13例の眼底所見
著者: 酒井利彦1
所属機関: 1慶大眼科
ページ範囲:P.364 - P.371
文献購入ページに移動 妊娠中毒症の原因及び本態は現今も,帰一した結論に達していない。従つて子滴に関しても,その原因は勿論,その発作の本態も解決されていない。Seitz1)氏はその著書に痙攣発作を来たす要因として脳浮腫,頭蓋内圧上昇及び高血圧,特殊な毒素の四つが考えられるが,どの要素が発作の原因になつているかを確認する事は困難であるとしている。妊娠中毒症である眼底変化にも様々なものが見られ,その本態に関し毒素説,アレルギー説,血管攣縮説等が称えられているが,一説を以つて全症状を解明されるものはみられない。
子癇の際の眼底変化に就いては吾が国に於ても植村2),田野3)氏等の詳細な報告があるが,予も最近13例を経論し臨床的に些か知見を得たので,此処に報告する。
子癇の際の眼底変化に就いては吾が国に於ても植村2),田野3)氏等の詳細な報告があるが,予も最近13例を経論し臨床的に些か知見を得たので,此処に報告する。
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