文献詳細
文献概要
綜説
Carbonic anhydrase阻止剤Diamoxと緑内障治療—附:眼組織のCarbonic anhydrase
著者: 小島克1 森正1 馬島慶直1 服部貞雄1 宮崎弘子1
所属機関: 1名大眼科
ページ範囲:P.393 - P.399
文献購入ページに移動唯,Kinsey (1953)の示した様に,房水には血清より遙に多量のbicarbonateが証明されること,Frieden wald (1949)が,毛様体上皮にcyto-chrome-oxydaseをみとめ,分泌過程の1つの仮設を示している事が注目される。即ち,氏は,毛様体上皮のCytochrome-oxydaseは1) ReducedCytochrome oxydase+1/2O2→oxydized cyto-chrome oxydase+0,2)0+H2O→2OHといつた反応型式を分泌過程の中核とし,bicarbonateBufferのある系統では,1)2OH+2CO2→2HCO3となり,2)2H++2Na++2HCO3→←2Na++2H2O+2CO2なる反応型を推定し,Stromaと上皮間の陽イオン,陰イオンの交代を設定している。
掲載誌情報