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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻3号

1955年03月発行

文献概要

臨床実験

緑内障の新治療剤Diamoxに就て

著者: 神吉和男1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科

ページ範囲:P.480 - P.485

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 Acetylamino thiadiazole sulfonamideは,初めに利尿剤として作られた藥品であるが,意外にも著明な眼圧下降作用を有するという事が,Wa-shington大学Becker教授1)によつて発見された,佐藤勉教授2)は今夏欧米視察に際し,本剤が欧米各国においてすでに広く使用され,著効を收めて居るのにかゝわらず,吾国においては夫れが知られて居らないのに気付かれて,眼科臨床医報48巻9号に初めて紹介された。本剤は現在Lederle会社よりDiamoxという商品名で内服藥として販売せられて居る。アメリカでは注射藥も作られて居る。本邦では最近生井教授3)等によつて本剤に関する報告がなされ,またその他2〜3の報告演説4)5)6)7)が行われて居るようであるが,著者はDiamoxの重要性にかんがみ,これ等とは全然別個に行つた実験としてこゝに報告するものである。
 著者はDiamoxの効果を確め,臨床的な使用法を研究する為に,各種緑内障及び正常眼の16名30眼にこれを用いた。いずれの例においても満足すべき眼圧下降作用を認めたが,その内経過を比較的詳細にしらべる事の出来た13名24眼について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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