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集談会物語り
「実験的急性春季カタル」の命名に関する釈明
著者: 小口昌美1
所属機関: 1日本医科大学眼科
ページ範囲:P.522 - P.523
文献購入ページに移動 昭和29年日眼総会にて私は「実験的急性春季カタル」の名称を使用した。此時池田教授は「花粉点眼によつておこる病変を単に花粉結膜炎とせず春季カタルといわれるのは何故か」と質問された。これに対して私は「実験的急性春季カタル」の命名問題は次の如くである。例えば白髪染結膜炎或はペプトンアナフイラキシーの結膜炎は故意に実験的に依らざる限り,季節的発病と慢性経過をとらない。むしろ花粉カタルとすれば氷解されるだろう」と答えた。(日眼誌58巻8号)次に又昭和30年2月東京眼科集談会にて私の演題「春季カタルの被動性感作に就て」にて浩水真一博士から池田教授と同様の御質問を受けたのである。依つて此命名問題に就ての説明の不充分の点を補足しなければならないと考える次第である。
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