文献詳細
特集 眼科臨床の進歩Ⅲ
角膜疾患
文献概要
I.角膜結核の定義並に分類
無血管組織である角膜の病変の治療が,甚だ困難であることは論を俟たない。而かも治癒には多くの場合瘢痕即ち角膜溷濁を貽し,多かれ少かれ視力を害し,その瞳孔領に存在する時は,患者に与える苦痛は甚大で,時に度重なる再発によつて遂に失明に到る場合のあることは,吾々の屡々経験することである。然し乍ら一面その病巣の位置的関係から病状を精細に観察し得る利点は,諸種藥剤の治効を論ずる上に,甚だ恰好の実驗台となり得る理である。
結核性眼疾患の診断の根拠に関しては,1951年A.C.Woodsは次の4点をあげている。
無血管組織である角膜の病変の治療が,甚だ困難であることは論を俟たない。而かも治癒には多くの場合瘢痕即ち角膜溷濁を貽し,多かれ少かれ視力を害し,その瞳孔領に存在する時は,患者に与える苦痛は甚大で,時に度重なる再発によつて遂に失明に到る場合のあることは,吾々の屡々経験することである。然し乍ら一面その病巣の位置的関係から病状を精細に観察し得る利点は,諸種藥剤の治効を論ずる上に,甚だ恰好の実驗台となり得る理である。
結核性眼疾患の診断の根拠に関しては,1951年A.C.Woodsは次の4点をあげている。
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