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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻4号

1955年04月発行

特集 眼科臨床の進歩Ⅲ

角膜疾患

結核性角膜疾患の治療

著者: 今泉龜撤1 二宮以敬1

所属機関: 1岩手医科大学

ページ範囲:P.561 - P.567

文献概要

I.角膜結核の定義並に分類
 無血管組織である角膜の病変の治療が,甚だ困難であることは論を俟たない。而かも治癒には多くの場合瘢痕即ち角膜溷濁を貽し,多かれ少かれ視力を害し,その瞳孔領に存在する時は,患者に与える苦痛は甚大で,時に度重なる再発によつて遂に失明に到る場合のあることは,吾々の屡々経験することである。然し乍ら一面その病巣の位置的関係から病状を精細に観察し得る利点は,諸種藥剤の治効を論ずる上に,甚だ恰好の実驗台となり得る理である。
 結核性眼疾患の診断の根拠に関しては,1951年A.C.Woodsは次の4点をあげている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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