霰粒腫に続発して瞼結膜に肉芽腫の発生する事は周知の事であるが,手術後手術部位の球結膜に特徴の無い肉芽腫が発生する事はWagenmannのVerletzungen des AugesやW. Lohlein-GenaのHandbuch der Speziellen PathologischenAnatomie u. Histologieにも明記されて居るにも関らず本邦では其の報告が少い。殊に球結膜に発生した原著報告は無い。私はトラコーマ,梅毒,結核等を病因とする炎性肉芽組織増殖或は細菌性肉芽と異る手術後手術部位の球結膜に発生した肉芽腫を経験したので報告する。