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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻7号

1955年07月発行

文献概要

臨床実験

流動パラフイン油性オーレオマイシン点眼藥に関する基礎的実験並びに之によるトラコーマの治療成績

著者: 筒井純1 古沢鉄也1 竹田靜香2

所属機関: 1岡山大学眼科教室金光分院 2岡山日生病院

ページ範囲:P.981 - P.984

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 抗生物質の油性点眼藥に関してはTrope1)がオーレオマイシン(以下Au.)のヒマシ油懸濁液によるTr.の治療を試み有効である事を発表した。我国に於ては萩原教授等2)3)はヒマシ油及落花生油に混じたAu.及びテラマイシンに関して実験的研究を行い,Aluminium monosterate及びTween 80を加える事により懸濁液中で抗生物質が沈澱する事を防いだ。田野4)はサラダ油を用い,井上等5)はAluminium monosterateを加えたAu.油性点眼藥を公表している。
 以上は主として植物油を用いているが,植物油には水分を混じ易く,又或ものは乾性油であつたり,酸敗したりする事によつて抗生物質の長期保存に心配な点が無いわけでもない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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