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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻7号

1955年07月発行

文献概要

臨床実験

コルネカイン及びオノカインの表面麻酔力について

著者: 井街譲1 梶川一策1

所属機関: 1神戸医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1000 - P.1003

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 従来,眼科学領域において使用されてきた合成局所麻酔剤の中,其の麻酔力においてコカインを凌駕するものなく,其の為コカインは永い間最強力麻酔剤として比類のない地位を占めてきたが,麻藥取締法の拘束を受けていることはしばらく措くとしても点眼時の灼熱痛,角膜傷害作用,交感神経刺戟による瞳孔散大作用等の副作用は決して等閑視し得ないもので,コカインに匹敵する麻酔効果を有し,しかもコカイン使用時に見られる如き不愉快な副作用を持たない優秀な麻酔剤の出現に大なる期待がかけられてきた。吾々は最近コルネカイン及びオノカインを点眼麻酔剤として使用する機会に恵まれ,臨床実験を試み次の如き成績を得たので報告したいと思う。
 因みにコルネカィンはp-Propylamino-benzoesaure-y-dimethylamino-β-Oxypropylester-hydrochlorid
 (図省略)
なる化学構造を有する無色結晶末で苦味があり,融点133〜134℃,水溶液は煮沸滅菌が可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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