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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻7号

1955年07月発行

文献概要

臨床実験

新散瞳藥Neo-Synesinに就いて

著者: 戸松靖治1

所属機関: 1日本大学医学部眼科

ページ範囲:P.1010 - P.1012

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 最近興和化学の厚意に依り入手することの出来たNeo-Synesinは構造がEpinephrineとEphe-drineに類似した合成交感神経刺戟剤であり,米国に於いては既にNeo-Synephrine hydrochlorideとして発売されている。その構造は1-α-hydroxy-methl-amino-3-hydroxyethylbenzene-hydroch-lorideである。本剤はNeo-Synephrine hydro-chloride分子中の水酸基が特別な立体配置をしている為に,安定度が非常に大きく,毒性が低いと思われている。米国に於いては眼科的にNeo-Syne-phrine hydrochlorideを使用する場合に血管收縮作用及び散瞳作用を利用している。今回当教室に於いて興和化学製造のNeo-Synesinを散瞳藥として使用して非常に便利であつたので茲に報告する。
 散瞳藥として使用したNeo-Synesinは2.5%,5.0%,10.0%の割合に生理的食塩水に溶解したもの及び注射用として興和化学で発売しているNeo-Synesin Kowaである6これは1cc中に2mg Neo-Synephrine hydrochlorideを含有している。被検者としては眼疾患を有しない成人を選んだ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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