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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻8号

1955年08月発行

文献概要

臨床実験

サクロィフールの眼科的応用(第Ⅱ報)

著者: 片山太郞1 竹内梓郞1

所属機関: 1岡山赤十字病院

ページ範囲:P.1057 - P.1058

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 葉緑素に関する研究は1837年Berzeliusの頃よりなされ,1913年Willsttitterはその分子構造を明にしノーベル賞の栄を得た。第二次大戦後は急速に応用され巷間にも名を知られて居り,内科外科方面には種々研究がなされつつあるのに反し眼科方面に於ては報告は僅少である。
 葉緑素は創傷治癒促進作用(新生肉芽組織形成作用,創面乾燥作用等),末梢血管拡張作用,細菌繁殖阻止作用等が挙げられて居るが,之を眼部と云う特殊器官特に無血管透明組織である角膜等の創傷に用いて如何なる作用を示すかに就て,さきに第I報(本誌4巻12号,昭和28年)で示した如く臨床的には之の葉緑素製剤であるサクロフィール(以下『サ』と略す)は角膜潰瘍,手術傷等に用い効果ある事を知つた。更に本剤が実験的に動物眼に創傷を起した時に創傷治癒促進作用を有するか否かを対照と比較して検索したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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