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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科9巻8号

1955年08月発行

文献概要

私の経験

角膜虚脱と虹彩切除

著者: 瀨戸糾1

所属機関: 1三楽病院

ページ範囲:P.1082 - P.1082

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 眼球の大部分を占むる鞏膜が老人となりて堅くなり,弾力性を失いたる場合,白内障手術等により,眼球の内容が減量し,之れに応じて鞏膜が收縮し得ざる際には,眼球内に陰圧を生じ,為めに角膜は大気の圧に打ち負けて後方に陥落して,角膜虚脱となるのである。
 斯かる眼球に,更に眼球の内容物たる水晶体の核や皮質の排出を加えんか,虚脱は一層強くなり,虹彩は益々後退し,為めに最後の操作たる周辺虹彩切除に当り,虹彩の根部を撮み出す操作が益々六ヵ敷くなる。私は以上の事実を次の症例で初めて経験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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