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論述
副腎皮質ホルモンの生物學的檢定其の檢定目標に就て
著者: 中尾健1 松葉三千夫1
所属機関: 1東京慈恵會醫大藥理學教室
ページ範囲:P.73 - P.81
文献購入ページに移動 副腎皮質機能が複雜名岐に亙るものである事は此のホルモンの生物學的檢定法の確立に對して大きな障害となつた。
最近各Cortieosteroidの生物學的作用の比較によつて,副腎皮質機能を大別し糖代謝に關與する部分と腎機能主として鹽類代謝に與る部分とが區別された。故にCortinactionを有する物質の生物學的檢定に於て,兩者の機能を代表する檢定法を併せ行はねばならぬ事が主張されて居る(1)而してKendall(1942)は前者を代表する檢定法として所謂"glycogen test"を紹介し,此の檢定法の追試者達(2)(3)は此の法を更に鋭敏化して居る現状である。然し腎機能に關與する部分を代表する檢定法としては前者の場合程鋭敏且特異的な檢定法は未だ解つて居ない。
最近各Cortieosteroidの生物學的作用の比較によつて,副腎皮質機能を大別し糖代謝に關與する部分と腎機能主として鹽類代謝に與る部分とが區別された。故にCortinactionを有する物質の生物學的檢定に於て,兩者の機能を代表する檢定法を併せ行はねばならぬ事が主張されて居る(1)而してKendall(1942)は前者を代表する檢定法として所謂"glycogen test"を紹介し,此の檢定法の追試者達(2)(3)は此の法を更に鋭敏化して居る現状である。然し腎機能に關與する部分を代表する檢定法としては前者の場合程鋭敏且特異的な檢定法は未だ解つて居ない。
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