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A.D.Wallerの"On Animal Electricity"の訂正書入れ本について
著者: 杉靖三郞
所属機関:
ページ範囲:P.174 - P.175
文献購入ページに移動 Augastus Désiré Wallerは,"ウオラー氏變性"で有名なAugastus Volney Wallerの子で,電氣生理學の開拓者であり,ロンドン大學の教授であつた人,1855年に生まれ1922年に歿した。彼は,かの"生命の標識"(The Signs of Life, 1903)1)の著者として,特異な存在であり,330にも上る電氣生理學を中心とする基礎醫學の研究2)がある。中でも,"心電圖の研究"(1786)は,哺乳動物の心電圖を撮つて人體心電圖への發展への先鞭をつけたもの,クロナキシーの先驅として,"生理學的時間の特性"(Characteristics, 1898)を發表したもの,いわゆる嘘發見器の原理である。"精神電流現象"(1917)を發見したもの,その他麻醉實驗によつて人體麻醉の時間的經過の特性(1908)を明らかにしたものなどは,現在の臨床醫學によつても直接間接に重要な頁献をなしている。
こゝに紹介する"On Animal Electricity"動物電氣について)は,A.D.Wallerの主著3)の一つで,1897年にロンドンのLongmans, Green and Co.から出版された145頁ばかりの書物である。
こゝに紹介する"On Animal Electricity"動物電氣について)は,A.D.Wallerの主著3)の一つで,1897年にロンドンのLongmans, Green and Co.から出版された145頁ばかりの書物である。
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