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綜説
細胞の起源をめぐる諸問題—Oparinのcoacervation説批判
著者: 田代裕1
所属機関: 1京都大学医学部生理学教室
ページ範囲:P.10 - P.20
文献購入ページに移動"生命の起源"の問題は,これと幾つかの段階に分けて取扱うことが出来る。例えばOparin1)はOrigin of Lifeの中で問題を
1)炭素及び窒素化合物の原始形態
2)有機物及び蛋白質の起源
3)原始膠質系の起源
4)原生物の起源
5)原生物の進化
の5段階に分けて考えている。ここで著者が取扱うのは3)及び4)つまり細胞の起源の問題である。
細胞の起源を科学的に問題にする場合,2つの相反する立場が存在することに気付く2)3)。
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