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文献詳細

雑誌文献

生体の科学10巻3号

1959年06月発行

文献概要

綜説

ステロールの生合成

著者: 上野芳夫1

所属機関: 1東大薬理学教室

ページ範囲:P.106 - P.114

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 生化学の分野において近年目覚しい発展をしているのに生合成機構の解析という分野がある。従来自然界に存在している多くの有機化合物は,主として生体内における複雑な反応系と結びつきながらも,多くの場合,エネルギー源として,又分解反応へのくみ入れ方の面から眺められることが多かつた。その結果,今日のKrebs-cycleを中心とする物のうごきの見方が一応まとまりのあるものとして我々の目の前に提出され,そのマツプをみて物を考えるという習慣をつけられて来た。それ故,今日生体内に存在している多くの複雑な物質も,それらが生体にとつてどのような役割を果しているかということを明かにすることとは別に,その生成由来を明かにしようとし,その結果,その源をglycolysis,TCA-cycle,又はfatty acid cycleに求めたのは当然のことといえよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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