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文献詳細

雑誌文献

生体の科学10巻3号

1959年06月発行

文献概要

——

ドイツの生理学界について

著者: 市岡正道1

所属機関: 1東京医科歯科大学生理学教室

ページ範囲:P.159 - P.163

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 私は昭和32年(1957)11月から翌33年10月末まで,その前半6カ月はErlangen大学生理学教室(主任Prof. O. F. Ranke)に,後半6ヵ月はKiel大学生理学教室(主任,Prof. H. Lullies)にいましたので,その間に体験したことや見聞したことをかいてなにかの御参考に供してみようと思います。ドイツにおける学制や医学教育については別の雑誌に書きましたので,ここではおもに研究方面について書いてみます。
 ErlangenというところはNürnbergの北方約15kmのろころにある,Bayern州の小都市(人口約8万)で,たいていの地図にはのつていない位の小都市ですが,戦前には大学の存在により,戦後はSiemens-Schuckertの本社(全世界にいる社員17万人を管理する職員7千人が働いているとのこと-富士電機,繩野課長による)が移転してきたことにより一部の人にはよく知られております。Erlangenに人間が住み始めたのは8世紀頃といわれていますが,都会としては1686年Markgraf Christian Ernst von Brandenburg-BayreuthがHugenottenを集めたのが最初ということになつております。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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