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文献詳細

雑誌文献

生体の科学10巻6号

1959年12月発行

文献概要

論述

胎盤の生化学

著者: 細谷憲政1

所属機関: 1東京女子医科大学生化学教室

ページ範囲:P.274 - P.283

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 生化学の領域において物質代謝の過程を端的に追求する方法として細菌を用いて行う一つの方法がある。それは単細胞であり乍ら生命現象を維持するためのすべての代謝系を保持しており,世代の交替も早く,取り扱いも容易であるからであろう。
 動物においては分化が高度であり,またその代謝過程は複雑である。今ここにある物質があり,これが動物体内で代謝されうるかどうかを端的に証明しようとする場合には,山村1)が行つたように動物の全身ホモジエネートを作り,これによつて実験を試みることであろう。しかしこうした場合に胎盤を用いて実験してみることは無意味なことではないであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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