文献詳細
報告
大脳皮質に於けるDendritic PotentialのSummationとRecovery Process
著者: 岩瀬善彦1 池田卓司1 内田孝1 溝淵孝雄1 漆葉昌延1 越智淳三1
所属機関: 1京都府立医科大学生理学教室
ページ範囲:P.33 - P.36
文献概要
たとえばBishop等2),Grundfest等3)はDPの波形,加重現象等からDPはpostsynaptic pot.(PSP)であると考えている。これに対しChang4),Burns等5)は延髄錐体の逆行性刺激実験等によりDPはDendriteの膜の活動電位であると云つている。従つてDPの基本的性質は勿論のこと,その発生部位についても明らかにされていない。隅田6)は閾値刺激で運動領のDPについてexcitability cycleの研究を行つたが,最近池田7)は運動領以外の領野に於いてはrecovery of responsivenessが異なる結果を得た。
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