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文献詳細

雑誌文献

生体の科学11巻2号

1960年04月発行

報告

膜電位固定法の細胞膜への応用

著者: 大村裕1 富田忠雄2 丸橋寿郎3

所属機関: 1鹿児島大学医学部生理学教室 2九州大学医学部生理学教室 3熊本大学教育学部

ページ範囲:P.89 - P.96

文献概要

 膜電位固定法(Voltage-clamp法)を用いて興奮性膜の活動のメカニズムを探ろうとする試みはCole(1949),Marmont(1949),およびHodgkin,HuxleyとKatz(1952)らによつてイカの巨大神経線維を用いて行われ,その結果所謂Na-説の発表となつたわでけある。その後TasakiとHagiwara(1957)によつて再びイカの巨大神経線維についてClamp法による実験が行われた。Na-説そのものの解説はすでに多くの人々(例えば,佐藤,1956,Hodgkin,1957)や新しい教科書等にも記載され,またNa-説は種々の実験結果を説明するのに取り入れられているので省略し先ず始めに固定法の一般的な原理と実際の使用法の概略を述べてみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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