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末梢神経刺激誘発筋電図法による家兎の赤筋・白筋の吟味
著者: 鷲見博和1
所属機関: 1北海道大学医学部第二生理学教室
ページ範囲:P.97 - P.104
文献購入ページに移動 脊椎動物の骨格筋には赤筋と白筋の別があり,前者は比較的遅い収縮をするのに対して後者がより速く収縮をすることは,既に古くRanvier(1874)以来知られているところである。これらの神経支配ないし筋の機能的組織学的相異について,近時時実等(1957)は筋のモ-s曲線の面から機能的にtonicとkineticな筋線維を識別しようとし,Eccles等(1957)は細胞内電極法で前柱細胞のafterhyperpolarizationの持続時間に,tonicとphasicの相異あることを述べ,Granjt(1956,1957)はpost-tetanic potentiation,pinner reflexおよびcrossed extensor reflex等の方法を用いて,tonicとphasicの前柱細胞が放電様式を異にし,tonicの神経線維は同じα-線維群のうちでもphasicのそれより細いといつている。なお陣内等(1958)が筋の組織学的研究において,赤筋と白筋線維の混在の模様を明らかにしたことは注目に値する。
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