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論述
保存赤血球の代謝—赤血球の老化現象とエネルギー代謝
著者: 中尾真1 中尾順子1
所属機関: 1群大生化学
ページ範囲:P.181 - P.192
文献購入ページに移動 I.まえがき
近来大量の輸血が行われるようになり,血液銀行の組織も発達して,血液を保存した後使用する事が多くなつた。
輸血の際,血漿のみでなく,細胞成分も受血者の体内で生活し,充分な生命を維持する。しかし保存期間が長くなつた場合は,細胞成分の主要なものである赤血球も,受血者の体内で生存する期間が短くなり,溶血をおこし,K+の増加,ヘモグロビン血症その他の不快な症状を呈するにいたる。
近来大量の輸血が行われるようになり,血液銀行の組織も発達して,血液を保存した後使用する事が多くなつた。
輸血の際,血漿のみでなく,細胞成分も受血者の体内で生活し,充分な生命を維持する。しかし保存期間が長くなつた場合は,細胞成分の主要なものである赤血球も,受血者の体内で生存する期間が短くなり,溶血をおこし,K+の増加,ヘモグロビン血症その他の不快な症状を呈するにいたる。
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