文献詳細
巻頭言
文献概要
数年前にセイロン,インド,パキスタンなどの大学を視察した時どこででも受けた質問は「日本の大学では何語で教育しているか」ということであつた。少しばかり誇りをもつて「もちろん日本語で」と答えると,質問者の顔にはいつも驚きと羨しさのまじつた表情が見られた。
だがほんとうのところ決して自慢できる状態ではないと思われる。なるほどほとんどすべての学問コトバが一応日本語で表現できるのだが,改良の余地が大いにあると思う。だからこそ各学会は用語の改訂と真剣にとり組んでいるのである。だが私には現在進行中の改訂はまだまだ手ぬるいような気がするので少し自分の考えを述べさせてもらう。
だがほんとうのところ決して自慢できる状態ではないと思われる。なるほどほとんどすべての学問コトバが一応日本語で表現できるのだが,改良の余地が大いにあると思う。だからこそ各学会は用語の改訂と真剣にとり組んでいるのである。だが私には現在進行中の改訂はまだまだ手ぬるいような気がするので少し自分の考えを述べさせてもらう。
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