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第7回国際解剖学会の印象
著者: 安澄権八郎1
所属機関: 1奈良医科大学解剖学教室
ページ範囲:P.256 - P.258
文献購入ページに移動細胞,組織の構造を電子顕微鏡的観察なしには,語ることができない時代となつたことを国際解剖学会において一層印象付けられた。生命の単位を細胞と考えた時代は17世紀のことであつて,現代は数乃至数10オングストロームの核タンパク分子をもつて生命の単位と見做す時代であるから当然と言えば当然であるが,飜つて日本において,各生物学者,医学者が旧態依然として,分解能不充分な光学顕微鏡に頼つて細胞学を論じている状態は,どう考えても時代おくれの感がある。
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