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論述
ChlorpromazineのCytochrome oxidase阻害について
著者: 山本巌1 辻本明2
所属機関: 1大阪大学歯学部薬理学教室 2奈良県立医科大学薬理学教室
ページ範囲:P.29 - P.34
文献購入ページに移動Phenothiazine系Alkylamine誘導体は主として抗ヒスタミン薬として研究されてきたが,Phenothiazine核にChlorを導入したChlorpromazineが精神神経疾患に効果1)のあることが認められて以来,向精神(Psychotropic)薬として脚光を浴び,更にReserpine LSD-25,Serotonine等とともに,薬理学はもとよりその関連領域における基礎的研究とあいまつて臨床的にも精神病治療,病因解析に向つての有力な手段となつた。
さて,Chlorpromazineの薬理作用については数多くの研究がなされており,その作用は極めて多岐に亙つている。例えばCouvosier2)等は抗アドレナリン,神経節遮断,体温下降,抗ショック,抗痙攣,制吐,鎮痛,中枢抑制等の作用のあることを報告している。
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