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文献詳細

雑誌文献

生体の科学12巻1号

1961年02月発行

文献概要

論述

ChlorpromazineのCytochrome oxidase阻害について

著者: 山本巌1 辻本明2

所属機関: 1大阪大学歯学部薬理学教室 2奈良県立医科大学薬理学教室

ページ範囲:P.29 - P.34

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 まえがき
 Phenothiazine系Alkylamine誘導体は主として抗ヒスタミン薬として研究されてきたが,Phenothiazine核にChlorを導入したChlorpromazineが精神神経疾患に効果1)のあることが認められて以来,向精神(Psychotropic)薬として脚光を浴び,更にReserpine LSD-25,Serotonine等とともに,薬理学はもとよりその関連領域における基礎的研究とあいまつて臨床的にも精神病治療,病因解析に向つての有力な手段となつた。
 さて,Chlorpromazineの薬理作用については数多くの研究がなされており,その作用は極めて多岐に亙つている。例えばCouvosier2)等は抗アドレナリン,神経節遮断,体温下降,抗ショック,抗痙攣,制吐,鎮痛,中枢抑制等の作用のあることを報告している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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