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脊髄の活動性の分析は,細胞内電極法の導入により更に詳細に行う事が可能になつた2)3)。然しながら,脊髄機能の活動性を考察する際,個々の神経細胞の状態よりは寧ろ全体の統合機能の変化が興味の対象となる場合が多い。脊髄統合機能の典型的な一例は,屈筋と伸筋支配に関するfunctional reciprocityに於て示された12)。この事実に基き,屈筋と伸筋を支配する前角運動ニューロンの活動性を同時に同種のparameterを以て比較分析する事を,本実験に於て試みた。この分析法は,また脊髄介在ニューロンの活動性の変化の推測にも適用出来る。脊髄の活動性を薬理的に変化させた場合,その薬物の作用場が,運動ニューロンであるか或は介在ニューロンにあるかを検討する事が,この分析法の第二の目的である。
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