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学会記
学界の周辺—アメリカ電子顕微鏡学会傍聴記
著者: 内薗耕二
所属機関:
ページ範囲:P.50 - P.52
文献購入ページに移動 生理学会と電子顕微鏡学会が殆んど時を同じくして開かれましたので,今回は生理学会を割愛して電子顕微鏡学会の方に出席して見ました。この春のFederationで生理学会に就てはおよその見当がつきましたし,それに1回行つたことのあるSan Franciscoでは多少興味もうすらぎますので,未知の地Wisconsin州のMilwankeeで行われた第18回米国電子顕微鏡学会の方に素人としてただ傍聴するだけの目的で出かけました。もう一つの目的は私も多少個人的に興味を持つている筋・神経の微細構造に関する研究がどの程度進んでいるか,又それがどのように生理学的研究に役立ち得るかを知りたくも思つたからです。御承知のようにnerve,muscle等のexcitable membraneに就ては形態学者,生化学者生理学者がひとしく注目している所です。古くはRockfeller研究所のGasser,最近ではLondonのKatz等がこの方面に研究の手をひろげていることは御承知の通りです。ScattleのUniv. of WashingtonのDept,of Anatomyは米国は勿論今世界的に見ても電子顕微鏡研究の一大中心をなしております。
ここのHead,Dr. Bennettは薬理学出身といわれるだけあつて只の形態学的研究のみに満足せずdynamicなphaseで形態をとらえようとしている点で私達にも大いに共鳴する所があります。
ここのHead,Dr. Bennettは薬理学出身といわれるだけあつて只の形態学的研究のみに満足せずdynamicなphaseで形態をとらえようとしている点で私達にも大いに共鳴する所があります。
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