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綜説
細胞内酵素系(その1)
著者: 小川和朗1
所属機関: 1京都大学医学部解剖学教室
ページ範囲:P.106 - P.120
文献購入ページに移動 Ⅰ.緒言
酵素の細胞内微細局在性を知る事は,細胞内諸organellesの機能,引いてはorganelles相互間の機能的役割を追求する上に大切な事である。細胞内諸organellesの,詳細な代謝上の意義が判れば,細胞の発生,分化,或は腫瘍化等の機構解明に資する所,大なるものがある。
諸酵素の細胞内局在性を検するには,通常,二通りの方法が用いられている。組織のhomogenatesを高速にて諸分画に分画遠沈する方法(differential centrifugation)と,細胞化学的に酵素活性を染色法により検出し,in situに検鏡(光学又は電子顕微鏡)する方法とである。
酵素の細胞内微細局在性を知る事は,細胞内諸organellesの機能,引いてはorganelles相互間の機能的役割を追求する上に大切な事である。細胞内諸organellesの,詳細な代謝上の意義が判れば,細胞の発生,分化,或は腫瘍化等の機構解明に資する所,大なるものがある。
諸酵素の細胞内局在性を検するには,通常,二通りの方法が用いられている。組織のhomogenatesを高速にて諸分画に分画遠沈する方法(differential centrifugation)と,細胞化学的に酵素活性を染色法により検出し,in situに検鏡(光学又は電子顕微鏡)する方法とである。
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