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文献詳細

雑誌文献

生体の科学12巻3号

1961年06月発行

文献概要

綜説

細胞内酵素系(その1)

著者: 小川和朗1

所属機関: 1京都大学医学部解剖学教室

ページ範囲:P.106 - P.120

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 Ⅰ.緒言
 酵素の細胞内微細局在性を知る事は,細胞内諸organellesの機能,引いてはorganelles相互間の機能的役割を追求する上に大切な事である。細胞内諸organellesの,詳細な代謝上の意義が判れば,細胞の発生,分化,或は腫瘍化等の機構解明に資する所,大なるものがある。
 諸酵素の細胞内局在性を検するには,通常,二通りの方法が用いられている。組織のhomogenatesを高速にて諸分画に分画遠沈する方法(differential centrifugation)と,細胞化学的に酵素活性を染色法により検出し,in situに検鏡(光学又は電子顕微鏡)する方法とである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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