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文献詳細

雑誌文献

生体の科学12巻5号

1961年10月発行

文献概要

綜説

いわゆる肝臓毒の作用機序—ストレス性脂肝及び壊死の発生機序に関する1考察

著者: 山添三郎1

所属機関: 1群馬大学医学部生化学教室

ページ範囲:P.214 - P.224

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 従来肝臓毒の直接作用ともみられた肝変化の多くは,Selyeのいわゆるストレス学説で説明がつくように思われる。したがつて肝臓毒作用の研究に当つては,ストレッサーとしての非特異的作用と,それとは別個の特異的作用を明確に区別して検討することが必要である。CCl4中毒に関する限り,Calvert & Brodyの説は下垂体—副腎皮質系を考慮しない点にも問題があると思われるが,同時にRecknagelらのいう肝の脂肪分泌阻害作用を併せて考慮する必要がありそうに思われ,今後の発展に興味がもたれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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