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文献詳細

雑誌文献

生体の科学13巻5号

1962年10月発行

文献概要

特集 生物々理—生理学生物々理若手グループ第1回ミーティングから

ヘモグロビンの機能と構造

著者: 中馬一郎1

所属機関: 1奈良医科大学第二生理学教室

ページ範囲:P.231 - P.242

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 生体の示す微妙な機能は,構造との連関の上においてのみ完全に理解されるものであるが,このことはとくに機能蛋白質において明確に示されている。ヘモグロビン(Hb)は酸素運搬という著明な生理機能を持つゆえに従来から多くの生理学者の関心を惹いてきたが,最近の蛋白質構造研究の著しい進歩により,その諸性質を構造と関連して具体的に把握することがかなりの程度まで可能となりつつある。以下,まずHbの構造について最近の知見を概説し,ついで酸素結合機能を中心にそれと構造との関係を解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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