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文献詳細

雑誌文献

生体の科学14巻1号

1963年02月発行

文献概要

印象記

アメリカに於ける薬理学の最近の動向

著者: 横井泰生1

所属機関: 1東京大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.59 - P.60

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 1年余りを過した西部ペンシルバニヤのピッツバーグを後にして,ケンタッキーのレキシントンに移つてから3カ月になりました。実際に住んでみるとアメリカは途方もなく広い国で,地域差も思いのほか濃厚である上にめざましい速さで変貌しつつあるのが伺われます。
 渡米直後に目についた日刊紙の論調に,現代は物理学の時代であるけれども,明日の社会の変革は生物学の進歩から来るだろう,というのがありました。当然のことながら薬理学もまた変りつつあるように思われます。この春のFederation meetingで「Goodman & Gilmanの教科書にみるような薬理学はもはや通用しなくなるのでないか」という発言がありました。教科書といえば,Andres GothのMedical Pharmacologyを使うところがふえて来たとかです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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