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局所加温冷却時の視束前野ユニット放電
著者: 中山昭雄1
所属機関: 1名古屋大学医学部第一生理学教室
ページ範囲:P.106 - P.108
文献購入ページに移動最近筆者は局所温の変化によつて著明に増減するユニット放電を視束前野で記録することに成功した2)。第1図は局所温を39.8℃まで加温したさいの放電と呼吸数の増加を示す。記録される部位は前交連下部でJasperの脳定位図によるとFr.14〜17mm,側方には正中線から2.5mmまでひろがつているが,50%は0.5mm以内であつた。局所温の1℃以内の上昇ですでに放電頻度の増加がおこり,多少とも適応の傾向が見られたが,定常状態における温度特性として最高Q10=10という値が得られた。
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