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巻頭言
学問の新らしい分野
著者: 大島正光1
所属機関: 1防衛庁航空医学実験隊
ページ範囲:P.159 - P.159
文献購入ページに移動 学問の各分野においてどんどん新しい領域がひらけてゆくのが現状である。研究方法,方法論,概念,分野,そして知見の各部における進歩発展は目ざましいものがある。これを別の断面からみるならば,基礎と応用の各部門ということも出来よう。また医学の面では基礎と臨床という断面のとり方もあろうと思う。
これらの進歩発展の中で,ある部門において極わめて深く堀りさげてゆくゆき方と,各部門の総合化という方面を進めてゆく行き方とがある。学問も縦横のあみ目のつながりのようなものであつて,ある一つの点における進歩は,他の隣接領域の進歩発展をうながし,それがまた他の分野の進歩発展の刺激となるというやり方で,それぞれが何らかの有形無形のつながりをもちながら進んでゆくものであろう。
これらの進歩発展の中で,ある部門において極わめて深く堀りさげてゆくゆき方と,各部門の総合化という方面を進めてゆく行き方とがある。学問も縦横のあみ目のつながりのようなものであつて,ある一つの点における進歩は,他の隣接領域の進歩発展をうながし,それがまた他の分野の進歩発展の刺激となるというやり方で,それぞれが何らかの有形無形のつながりをもちながら進んでゆくものであろう。
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