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文献詳細

雑誌文献

生体の科学15巻1号

1964年02月発行

文献概要

論述

筋受容器—第3編 蛙筋受容器の構造と機能

著者: 伊藤竜1 伊藤文雄2

所属機関: 1名古屋大学医学部生理 2愛知学院大学歯学部生理

ページ範囲:P.2 - P.13

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 第2編で著者等は筋受容器の系統発生学的観察を試みた。その結果,筋紡錘は伸展反射の形成のために特に発達した識別性の筋受容器であるが,屈曲反射の感覚器としては原始的な葉状神経終末が主役を演じていることも推論された。しかし此等両種の受容器の生理学的機能を比較した研究は全くない。この第3編では比較的単純で基本的な形態を有している蛙骨骼筋内の2種の受容器についてそれ等の機能を比較検討しょうと思う。
 これ等の試みが今までになされていなかつたのは,生理学的にも(Adrinan & Zottermon l926;Bronk 1929 a, b;Matthews 1931)又組織学的にも(Gray 1957;Katz1961;Barker & Cope l962)蛙骨骼筋内の受容器は筋紡錘唯々1種類だけであると考えられていたためである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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