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論述
哺乳動物心臓の迷走神経支配
著者: 入内島十郎1
所属機関: 1東大医学部生理学教室
ページ範囲:P.22 - P.32
文献購入ページに移動 1.無麻酔及び麻酔下のイヌの電磁流量計による心臓活動の観察及び麻酔下のイヌの心臓迷走神経の遠心性活動電位の観察により,心臓の迷走神経による支配様式を調べた。
2.Morphine, chloralose, urethaneの混合麻酔のイヌにおいては,無麻酔のときと同様,心臓に対し絶えず迷走神経のインプルスが送られており,その反射性変化は心拍数を著しく変化させる。
3.すべての知覚神経の電気刺激により非特異的に反射性インプルスを生ずる心臓交感神経と異なり,心臓迷走神経は頸動脈洞神経の電気刺激により特異的に反射性インプルスを発射し,他の,上腕神経,伏在神経等の刺激は却つて非特異的に心臓迷走神経の自発性インプルスを抑制する。
2.Morphine, chloralose, urethaneの混合麻酔のイヌにおいては,無麻酔のときと同様,心臓に対し絶えず迷走神経のインプルスが送られており,その反射性変化は心拍数を著しく変化させる。
3.すべての知覚神経の電気刺激により非特異的に反射性インプルスを生ずる心臓交感神経と異なり,心臓迷走神経は頸動脈洞神経の電気刺激により特異的に反射性インプルスを発射し,他の,上腕神経,伏在神経等の刺激は却つて非特異的に心臓迷走神経の自発性インプルスを抑制する。
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