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特集 第13回日本生理科学連合シンポジウム
筋原線維の構造と収縮の機序
著者: 名取礼二1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学生理学教室
ページ範囲:P.119 - P.124
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生きている状態を変えないようにして,骨格筋を分割できる最終の単位は筋線維であり,これに傷をつけて分割すれば生きている性質は失われると考えられていた。しかし,流動パラフィンその他油中に筋線維をいれて,形質膜を剥離し,中の筋原線維をとり出すと,いろいろの性質が生きているときとほとんど変わらない標本ができる1)。
そこで,生理的性質を残存するという立場で筋線維の分割の限界を筋原線維の段階までおしすすめられる。
生きている状態を変えないようにして,骨格筋を分割できる最終の単位は筋線維であり,これに傷をつけて分割すれば生きている性質は失われると考えられていた。しかし,流動パラフィンその他油中に筋線維をいれて,形質膜を剥離し,中の筋原線維をとり出すと,いろいろの性質が生きているときとほとんど変わらない標本ができる1)。
そこで,生理的性質を残存するという立場で筋線維の分割の限界を筋原線維の段階までおしすすめられる。
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