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電圧—電流—時間特性による生体興奮膜の解析(その2)
著者: 東野庄司1
所属機関: 1群馬大学医学部生理学教室
ページ範囲:P.136 - P.145
文献購入ページに移動HodgkinとFrankenhaeuser(1959)の行なつた実験(Fig. 25)で,Caを減らした液において膜にshort shockを与えたとき,及びGrund fest等の行なつた実験(Fig. 26)で,膜をある程度depolarizeしてからshort shockを与えた場合には,減衰振動が発生する。
Hodgkinが計算した結果(1952)は,inductanceが約0.39henryで,ColeとBaker(1941)は別にimpedance bridgeによる測定(Fig. 27)から0.2henryという値を出している。このimpedance locusから考えられる等価回路は,抵抗とinductanceの直列になつたものにcondenserが並列に接続されたものである。
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